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【前編】つわりがしんどい!どうすればいいの!?

こんにちは!

もうすぐ4月ですが皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

僕は引越しに向けて日々荷造りに追われる毎日です。

今日は、妊娠初期に多くの方が悩まされるあの症状についてお話しします。
題して「つわりがしんどい!どうすればいいの!?」です。

このテーマはすごーく困っている方が多く、お伝えしたいこともたくさんあります。

なので前編と後編に分けてお話ししていきます。

今日お伝えしたいこと

人によってつわりの症状が個人差が大きく、対応も変わってきます。

なので一概にいうことは難しいですが、前編の結論を言うと「栄養は二の次で!ちょっとずつでいいから水分をしっかりとって!!飲めなくなったり身体がだるくなったら病院にGO!!」です。

では解説していきますね。

つわりと妊娠悪阻ってなにが違うの?

つわりとは、妊娠初期に吐き気や嘔吐、食欲不振などの消化器症状が出現することを指します。

妊娠5~6週頃から出現し、多くの方は妊娠12週頃に症状が改善してきます。

妊娠16週頃までにはおさまることがほとんどです。

症状の程度はあれど、全妊婦さんの7~8割がつわりを経験すると言われています。

通常つわりは治療を必要としません。

ただつわりが重症化し、脱水や体重減少・体内のミネラルのバランス異常などが起こってくると「妊娠悪阻」と呼ばれる状態になります。

妊婦さんの0.5~2%が妊娠悪阻になると言われており、点滴治療や場合によっては入院が必要となることもあります。

なんでつわりになるの?

実はつわりの原因はまだはっきりとわかっていないんです。

妊娠初期に特有のhCGというホルモンがつわりを引き起こすという説、このhCGが妊婦さんの甲状腺を刺激してつわりを引き起こすという説、女性ホルモンにより消化管の働きが抑制されている説などが提唱されています。

つわりでもがんばって栄養をとったほうがいいの?

いくらつわりがしんどくても、赤ちゃんのためには栄養とらなきゃ。。

このブログを読んでおられる方は、そのようなお気持ちもあるかと思います。

でもご安心ください!

日本の研究で、妊娠初期の妊娠悪阻やそれに伴う体重減少は、赤ちゃんの出生体重に影響しないことが分かっているんです。

もちろん赤ちゃんへの影響というのは出生時体重のみで決まるわけではないのですが、つわりでしんどい時期に無理してでも栄養を取らないと赤ちゃんが成長できなくなるよなんてことはない!ということをご理解ください。

もっとも妊娠悪阻で水分も食事もとれないという状況が続くと、お母さんにとって必要な栄養素を点滴で補充してあげる必要はあります。

なので皆さんが気を付けることは、無理してでも栄養をとることではなく、治療を受けた方がいいよという段階を見逃さないようにすることなんです。

どうなったら治療や入院が必要になるの?

では、先ほど述べた「治療を受けた方がいいよという段階」とは一体いつなのでしょうか。

一般的に以下の基準をひとつでも満たすときは、点滴の治療や場合によっては入院を検討すべきと言われています。

  • 1日通して水分が摂取できなくなったとき
  • 皮膚の張りがなくなり、口がやたらと乾くとき
  • おしっこの量が少なくなったとき
  • もともとの体重の5%以上の体重減少(目安: 3 kg)があるとき
  • ふくらはぎを揉むと痛みがあるとき
  • おしっこの検査で「ケトン体」が多量に検出されるとき

よく人はごはんを数日食べなくても生きていられるが、水分がとれないと危険と言いますよね。

まさに上の4つは、お母さん脱水になっていないかを判定する指標なんです!

時間帯によって水を飲んでも吐いてしまう方は多いですが、1日を通じて水分がとれなかったり、それによって脱水症状や体重減少がある場合は、すぐに病院を受診しましょう

また脱水が進むと、血液がドロドロになって血管の中で固まってしまうことがあるんです。

血液は重力に従って下半身にたまりやすいため、足で血液が固まってしまうことが多いです。

この状態を放置していると、固まった血液が肺に詰まってしまい大変危険な状態になることもあります。

ふくらはぎをマッサージした時に、多くは片側だけ痛みがあるという場合には、すぐに病院に相談してください

最後の「ケトン体」というのは、食事からの栄養が不十分なときに身体が蓄えている脂肪を燃焼して栄養を生み出しているときに検出されます。

脂肪を燃焼してくれるならラッキー!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、身体にケトン体がたまると更に吐き気や倦怠感が強くなってしまうんです!

つまりケトン体がたまっている状態を放置していると、更に気持ち悪くなってますますご飯が食べられなくなり栄養不足になるという負のループに陥ってしまうことになりかねません。

またあまりにケトンがたまりすぎると、意識障害がおこったり、肝臓や腎臓などお母さんの臓器に負担がかかってしまうこともあります。

残念ながらご自身でケトンが体にたまっているかはなかなかわかりません。

気持ちが悪いだけでなく身体がだるくてつらいと感じたら、病院を受診してみましょう

長くなってしまったのでまとめると、1日を通じて水分がとれず脱水症状や体重減少があるとき、ふくらはぎをマッサージしたら痛みがあるとき、身体がだるくてつらいときは病院を受診しましょう

今日のまとめ

長らく読んでくださって本当にありがとうございました。

ここまで読んでくださった方は、「栄養は二の次で!ちょっとずつでいいから水分をしっかりとって!!飲めなくなったり身体がだるくなったら病院にGO!!」の意味が分かっていただけたかと思います。

妊婦さんがすべきことは、無理することではなく病院に・周りにヘルプを求めるタイミングを逃さないことです!

さて、前編ではつわりとは何か、病院を受診するタイミングはいつかを中心にお話してきました。

後編では病院に行かずとも、お家でつわりとうまく付き合っていく方法について、一緒に考えていきましょう。