
こんにちは!
一気に暖かくなって、嬉しい反面花粉症に悩まされる時期になりましたね。
外来をしていても、アレルギーのお薬の処方をご希望される方が一気に増えてきました。
今日は、お仕事が忙しくてよくコンビニ弁当を食べてしまう妊婦さんからあったご質問にお答えしたいと思います。
題して「食品添加物って赤ちゃんに良くないの!?」です。
今日お伝えしたいこと
結論からお伝えすると、「心配しすぎなくて大丈夫!食べられるものからしっかり栄養補給を!!」です。
では解説していきますね。
そもそも食品添加物って?
食品添加物とは、食品を作る上で加工したり保存したりするのに必要な甘味料、保存料、香料、保存料などのことを言います。
この添加物はさらに4つに分類されます。
- 指定添加物…安全性の評価の必要性があると厚生労働省が判断した添加物
- 既存添加物…日本に昔から存在していた添加物
- 天然香料…自然界に存在するもので、主に香り付けに使用される添加物
- 一般飲食物添加物…それ自体も食品として食べられる添加物
いっぱい分類があってわかりづらいですね。
ですが私たちが気にするべきものは、厚生労働省が安全性の評価を必要と判断した指定添加物だけなんです!
安全な量の基準、ADI
実はこの記事を書いている現在、指定添加物だけでも476品目があるんです。
厚生労働省はこれらすべての指定添加物に、このくらいの量なら一生毎日食べ続けても大丈夫ですよ、という基準値を設けているんです!
これを、『1日許容摂取量(ADI)』といいます。
このADIは、マウスやウサギ、イヌなど色々な動物がその添加物を毎日摂取した時に、なんら有害性を有さなかった量をさらに1/100した値です。
この「有害性」には、お腹の中の赤ちゃんにも悪影響が出なかったかという項目も含まれているんです。
少しかわいそうな検証ですが、言うなれば各種動物が摂取して問題のなかった量の、さらに1/100がADIなのです。
妊婦さんが摂取している添加物の量は?
2013年に、愛媛県の妊婦さんが日々どのくらいの量の指定添加物を摂取しているか報告されました。
その結果、妊婦さんはADIの1/100程度しか指定添加物を摂取していないことがわかったんです!
もしあなたが他の妊婦さんより添加物を多く摂る食生活をしていたとしても、他の妊婦さんの100倍添加物を摂っているというとことは考えづらいですよね。
つまり日本で普通に生活している限りは、添加物の摂りすぎは気にしすぎる必要はないということなんです。
ちなみにこの報告では授乳婦さんも同様の結果でした。
今日のまとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
専門用語や数字も多く少しわかりづらい話だったかと思いますが、要するに心配しすぎなくて大丈夫!ということです。
実は、日本人の妊婦さんは栄養が不十分なことが多いんです(詳しくは今後記事にさせていただきますね)。
忙しかったり体調が悪くてご飯が準備できないことは誰しもありますよね。
添加物を気にしすぎるがあまり、コンビニはNG!としてしまうことで、栄養不足になってしまう方が赤ちゃんにとってデメリットになりかねません。
頼る時はコンビニにも頼ってもいいので、必要な栄養を摂取するようにしましょう!